29歳プログラミング実務未経験で、IT企業に入社した私の体験談

未経験でIT企業に就職画像 技術コラム

当時、私がIT企業に入社したのは29歳、実務未経験の状態でした。この時の心境や、会社の戦力として働ける様になるまで、私が辿った道のりを公開致します。

私の例はあくまで一例に過ぎませんが、IT企業 (主にサーバーサイド) への転職をお考えの方は、是非ご参考下さい。

29歳プログラミング実務未経験で、IT企業に入社した私の体験談

会社の規模

従業員数:4人 (私含めて5人になった) と、とても小規模な会社でした。
全て、お客さんから直接お仕事を頂いて、受託開発を行っておりました。

志望者:100人程度 採用人数:1人

内定頂いた時点での私のスペック

C, C++, C# の基本的な知識が有る。スマホ/windows用ゲームを作った実績有り。
photoshop, illustrator が扱える。(デザインの仕事はほぼしない会社だったので意味無し)
技術的な資格等は一切無し。(車とバイク、変なのはスキューバダイビングだけ。)
職歴:大工

※ 後に、社長さんから聞いた話では、私は作品があったから採用したとお話頂きました。ほとんどの志望者には作品が無いそうですので、なんでも良いから何か作って見せられる状態にして置くだけで、物凄く有利になります。

内定頂いてから入社までの期間

研修期間は3ヵ月間とご説明頂きました。

特に何も指示無く、普段通りの生活でした。この業界で生きて行けるのか不安だったので、Linux (Cent) に関しては主に書籍で独学を進めていました。

研修開始 – 実務未経験でIT企業に入社

入社当日

自分のデスクに案内され、作業用PCのセットアップを自分で行いました。また、サブPCとして、Linux (Cent) を実機でセットアップして、そのマシンを使って研修を行う様に指示を受けました。(独学で予習して置いて本当に良かった・・。)

入社1ヵ月目 – 研修中

私はこれまでWEBサーバーと、データベースの両方を全く扱った事が無かったので、これらに対する簡単な課題を言い渡されました。

課題の内容:データベースの構造を指定された通りに設計し、ブラウザからWEBページにアクセスして、データベースの内容を弄れる管理画面の様な物を作る。

サーバーはApache(php) 、データベースは(mysql)を学習しました。業界用語で言うと、LAMP環境と呼ばれています。WEBサーバーとクライアント(ブラウザ)の通信やりとりの理解に非常に苦しみ、最大の難関でした。

環境構築の勉強と同時に、html, css, JavaScriptを学習しました。

入社2ヵ月目 – 研修中

前回の課題を終え、今度は新しい課題に取り組み始めました。また、Linuxサーバーを実機ではなく、仮想環境(社内サーバー)に切り替えて作業を行いました。

課題内容:課題の内容は自分で決めて良いよと言って頂けたので、私は日付ごとに管理できるシンプルなスケジュール帳WEBアプリを作る事にしました。

前回の課題で、基本的なWEBサービスの流れは理解出来ていたのですが、今回はブラウザ側の処理が少し複雑に・・・。JavaScript (特にAjax通信) への理解をより深める必要がありました。

入社3ヵ月目 – 研修中

引き続き前回の課題に取り組んでいたのですが、3カ月目の初週ぐらいで全ての課題を終える事が出来ました。社長さんが「良くやった」と褒めてくれたのが嬉しかったな、と今でも覚えています。

予定より大分早いですが、研修はここまでになり、実際に働き始める事になりました。本当に大丈夫かな?という不安もありましたが、研修で学んだ内容がとても濃く、きちんと理解出来たという実感が得られました。早く知的な労働をしてみたい(働いてみたい)という前向きな気持ちの方が大きかったと記憶しています。

初仕事

仕事内容:静的なページ(プログラムの影響を受けない、動きの無い固定ページ)の文言を修正する。
報酬:5万円

作業に掛かった時間:1日

社長さんが気を使って、良い仕事をくれたのだと思いますが、初仕事を終えました!
次は、時期を見て、既存プロジェクトに参加しますか!と背中を押して下さいました。

その時が来るまで、私は少々不安の残っていたJavaScriptを社内で独学させて頂く事にしました。

既存プロジェクトに参加 – 某オンラインショッピングサイト

新しいプロジェクトは2人掛かりで1年以上作り続けている、非常に大きなプロジェクトでした。私は恐る恐るプログラムコードを覗いてみましたが、一目見て、理解不能である事を悟りました。

それでも、一週間ほどプログラムコードの処理の流れをひたすら読み進めるだけの毎日を過ごし、ようやく理解出来る様になってきたんです。この経験があり、初めは理解出来ない、無理そうだと思っても、諦めずに一行ずつじっくりと読んで行けば必ず理解出来るのだと、自信を付ける事が出来ました。

始めは非常に細かい仕事をこなして行きましたが、徐々に大きな仕事を任せて頂けるようになりました。

大きな仕事:分ち書き用のデータベースの新設置(全文検索機能)をまるごと任され、専用の新しいクラスを設計しました。また、テスト環境と本番環境を分けた環境設計の理解も進め、Linuxのシェルスクリプトも作成しました。

入社して5ヵ月目 – 新規プロジェクトを単独で任される

新しいお客さんからお仕事の依頼があった様で、社長さんに私に任せたいがどうか?と提案を受けました。私自身、これまでの研修、仕事の実績によって大きな自信を付ける事が出来たので、是非やらせて下さい、と引き受けさせて頂きました。

内容としては、研修で自分で考えて行った課題(スケジュールWEBアプリ)を更に大きく拡張して行ったような内容でした。Exelシートとの連携(見積書と請求書の自動計算、出力機能など)もあり、実際に使われる場面を想像すると、とても便利になりそうなシステムでモチベーションが高まりました。

見積は100万円程度で、画面デザイン、サーバーサイド含めて、単独で作業を行いました。一ヵ月ともう少し掛かりましたが、無事に終える事が出来ました。

入社して半年 ~ 7ヵ月程度で、自信の成長を実感できるようになった

その後は、300万円程度の見積もりの更に大きな仕事をこなし、いよいよプロのエンジニアとしての実感が湧いて来ました。作りたいサービスをどうしたら作れるのか、自分の頭で少しずつイメージが出来る様になり、仕事がどんどん楽しくなっていったんです。

私の体験談は以上となります。ここまで読んで下さり、ありがとうございました。

皆さんがエンジニアとして働く未来が、なんとなく想像できたかも?と少しでも感じて頂けましたら、幸いです。

これからIT企業への就職をお考えの方へお伝えしたい事

・入社時点で、最低でも一つは思い通りに扱える言語が無いと厳しいです。全く扱える言語が無いと、プログラムの考え方、取り組み方が分からず困ってしまいます。新しい言語は、必要に応じて働きながらでも覚える事が出来ます。(毎日やってると嫌でも覚えてしまいます。)

JavaScriptの入門講座をご用意しております。ぜひご活用下さい。

・実際に動く作品を実績として見せる事が出来ると、採用率が飛躍的にUPします。

・WEBサーバーとクライアント(ブラウザ)の通信の流れが理解出来ていると、研修がとてもスムーズに進みます。(教わる側も、教える側も、共に負担が少ないです。)

・Linux OSを弄ったことがあると、とても有利です。是非、学習をおすすめ致します。特に、vi (またはvim) エディタの独特な操作感に慣れておくと、仕事が楽になります。

・Linux を弄るついでに、データベースも触ってみましょう!(mysqlなどおすすめです。)データベースは非常に奥が深く、新しい世界が開けます。

・AWS/GCPなど、クラウドサービスを利用した経験があると更に有利です。(無料期間が一年程あるので、ぜひ活用しましょう!)

・諦めずに粘り強く取り組むメンタルと、一日中椅子に座っていられるだけのフィジカルが必要です。(忙しくなってくると、精神的に疲弊する時期もあります。)

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